モルモットの不正咬合(臼歯過長)

他の動物病院で月1回切歯(前歯)のカットをしていた子が臼歯(奥歯)も伸びてきており、その病院でカットできない為、ネットで当院を見つけて受診されました。

無麻酔で口腔内を確認したところ左前臼歯が舌の動きを制限するようにブリッジ状に伸びていました。

モルモットの歯

モルモットの歯
左下の臼歯が伸びている部分(赤いライン)。その下側に見えるピンクの部分が舌になります。

この歯では思うように食べられません。

そのまま伸びている歯をカットしました。

モルモットの歯
カット後の歯の欠片

今回の子は他の病院で麻酔下での臼歯のカットが不可、さらに状態が悪く亡くなる可能性もあると伝えられたとのことですが、状態は悪くなく、切歯・臼歯を定期的にしっかりと処置していけば問題ないとお伝えしました。

当院ではうさぎ、モルモット、チンチラ、デグーの歯のチェック及びカットは大型種や極度にストレスを感じる子、呼吸状態が悪い子を除き、基本的に無麻酔下で行っており、また初診時に口腔内は必ずチェックし、伸びている歯の有無や今後の注意点などをお伝えしています。

歯のことで気になる場合や特に心配はないが一度チェックしておきたい場合はいつでもご相談下さい。